こんにちは。まさです。
今日はプログラミングではなく、マーケティングについて学んだことを書いて行こうと思っています。
いま読んでいる本はこの本です。
経営学科に四年間居ましたが、ビジネスのビの字も学んだ気がしていないので、本を読んで1から10までビジネスを学ぶというのはいい方法だとは思っていません。
しかし、基礎的な知識とか概要を知るには本を読むことはとても役に立つと思っているので、この本を読むことにしました。
では、ざっくりとまとめていきたいと思います。
まず、マーケティング発想で経営しよう
「作られた製品を売るのではなく、売れる製品を作る」ようにするということらしいです。
例えばアサヒビールは昔は製品開発はビールづくりを担当する技術部長や製造部長がビール酵母を調整し慎重にテイスティングして、あるべきビールの味を決めてきたらしいですが、マーケティング発想の経営とはこのような考え方とは真逆の発想、つまり消費者の声から製品の内容がスタートするということです。
技術・製品・販売発想の企業とマーケティング発想の企業の違いを具体的にまとめた表は以下の通りです。
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技術・製品・販売発想の企業 |
マーケティング発想の企業 |
理念 |
良いものを安く提供する |
消費者の欲しいものを提供する |
事業の起点 |
製品・工程の新技術の開発 |
消費者ニーズの把握 |
方法 |
販売とプロモーション |
統合されたマーケティング活動 |
目標 |
販売量の拡大と利益の拡大 |
消費者の満足 |
組織 |
生産・技術中心の組織 |
マーケティング中心の組織 |
また、「自社の事業は何か」 を定義しなければマーケティングも始まりませんが、製品・手段ではなく機能・目的で自社の事業を定義することがより本質的に消費者のニーズに基づいて事業を定義することにつながります。
有名な話で言えば、消費者は1/4インチの(穴をあける)「ドリル」が欲しいのではなく1/4インチの穴が欲しいわけです。
また、価値と性能とは違うということもはっきり分けるよう意識しなければなりません。バイクの性能を上げると、より小さく、軽くて、排気音を小さくすれば良いと考えがちですが、ハーレーダビットソンはその真逆の性質を持っていることに価値があります。
マーケティング論とその発展
マーケティングの基本概念
マーケティング活動の第一歩はSTP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング )から始まります。
セグメンテーションとは市場の消費者を何らかの基準(年齢層、居住地域、所得レベル、流行への敏感度など)で分類すること。
ターゲティングとは、そのセグメントのうちどのセグメントをターゲットとするか決めること。
そのセグメントで展開しようとする自社製品の競争相手がどんな製品なのかを考えなければなりません。そして分析の後に自社製品をどのように位置づけるのかを考えます。それがポジショニングです。
戦略的マーケティング
言葉の定義
まず、戦略の言葉の定義から。広辞苑の定義の一部を引用すると、戦略とは「戦術より広範な作戦計画。各種の戦闘を総合し、戦争を全曲的に運用する方法」。
対して戦術とは「戦術とは、戦闘実行上の方策。一個の戦闘における戦闘力の使用法。転じて、ある目的を達成するための方法」らしいです。
経営戦略
ここから、経営戦略とマーケティング戦略について整理していきたいと思います。
そして、経営戦略にはその中に基本戦略と実行戦略があって、「企業活動に広範な影響を及ぼし、またその成否が企業のパフォーマンスに深く影響するおゆな戦略的決定が基本戦略、それを実行するためのゲームプランを考えるのが実行戦略」と言われています。
そう考えると、マーケティングは基本戦略の下にある実行戦略なのでしょうか?
実は、現在マーケティングはただの実行戦略としては捉えきれなくなってきています。
マーケティング機能要素戦略
マネジリアル・マーケティング戦略
戦略的マーケティング
現在の企業は、多くの場合、その内に複数の事業を共存させています。それらの事業にどのように経営資源を配分すれば良いのかを考えることは経営戦略に関わります。
しかし、こういった問題は需要の頭打ちや需要の変化が関わってくるため、マーケティングと無関係に決定するには無理があります。市場需要への対応こそがマーケティグの守備範囲だからです。
マーティング戦略の策定にはボストン・コンサルティング・グループが開発したことで有名なポートフォリオ・マトリックス(マネジメント)や、リーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーに大きく企業を経営資源によって分ける競争地位類型が定石として有名です。
このように、マーケティング戦略は
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マーケティングを本から学ぶ意義
第一部の終盤にポートフォリオ・マトリックスや競争地位類型や競争対応戦略の概念を学んだ後に本書では以下のように書かれていました。
ここまで紹介してきた競争地位類型と競争対応戦略は、どこまで有効なものなのだろうか。
実際のビジネスの世界はこんな単純明快じゃないだろうという説明の後に、著者は
定石戦略を知っておくことは決して無駄なことではない。定石戦略を理解した上で、それを戦略策定のスタートラインと捉え、時にはバリエーションとして違った戦略を試みてみるというのと、知識がないままに無鉄砲に変わったことをやってみるというのは、外見的には同じようであっても随分違う。
と言っています。
あくまでこういった理論はマーケティング戦略的な思考の出発点であり、考えなしにテキトーにやって大失敗しないための最低限の知識でもあるのではないかと思いました。
今日はここまで。ではまた。